私たちの心理療法について

「心理療法」という言葉はあまり聞きなれないかもしれませんが、「カウンセリング」という言葉からイメージされるものとほぼ同じものだと考えていただいて差支えないと思います。
大人の方は主に対話をもとに進めていきます。担当の心理士と定期的に面接を行い、お困りごとを中心に話し合っていきます。心理療法の目標は、話し合って決めていきます。話し合いの中で、その方が置かれている環境や心の状態について、心理士とご本人の2人でさまざまな角度から検討し、共有していきます。そして、お困りごとに対する解決の糸口を探していきます。意識していなかった心の在り方に触れることで、今までとは異なる見方や方向性が生じることがあります。高校生年齢以上の方も、主に対話をもとにしたサポートを行います。
また、お子さんのことで困っておられる保護者の方もいらっしゃると思います。お子さんは成長の過程で、環境の変化を受けやすく、ちょっとしたことで調子を崩しやすくなってしまうことがあります。また、お子さんの普段のご様子を見ていて、発達にご心配やご不安をお感じになっておられる保護者の方もいらっしゃるかと思います。保護者の方との面接では、お子さんに合った接し方や支援の方法についてご一緒に考えていきます。また、ご希望に応じてアドバイスさせていただくこともできます。お子さんのご様子を共有させていただきながら、ご本人にとってより良い方向をご一緒に目指していきます。
お子さんの心理療法
遊びや言葉を介した心理的なやりとりを通じて、その子が抱える心の負担を少しでも軽減するお手伝いをいたします。遊びを使った心理療法はプレイセラピーと呼ばれております。心理士はお子さんの表現から、その子の心理状態や発達について考え、必要に応じてそれらを保護者の方と共有しながら心理療法を進めていきます。当心理療法室では、お子さんの心理療法のためのプレイルームをご用意しております。日常から少し離れた場所で自由に表現してもらいながら、こころの作業をご一緒に進めていきます。トレーニングではないため、療育とは異なっております。
当心理療法室では、保護者の方とお子さん両方に同じ時間に来ていただいて、それぞれの担当者と面接を行う、「親子並行面接」も行っております。続けて来ていただく中で、お子さんのご様子を丁寧に共有しながら、タイミングに合った関わり方や支援の方法などを話し合っていきます。また、お子さんの心理療法を中心に進めて、必要に応じて、保護者の方に時々来ていただく方法もございます。
保護者のご希望に応じて、学校や医療機関などとの連携をさせていただくこともできます。
